難聴の症状・対策・治療法

ヘッドフォン難聴その3

 

ヘッドフォン難聴は、はじめ、高い音から聞き取れにくくなります。そして、徐々に範囲が広がり、会話も含まれている音域なども聞こえが悪くなってきます。このタイプの難聴は、若いうちにも発症する人が多いので、年齢を問わず、みなさんが気をつけておかなければならない難聴の種類だと言えるでしょう。

 

 

そもそも、音というものは、空気中を伝播する間に、高周波の成分が弱くなります。ですが、ヘッドフォンで聞いている場合、この高周波帯の音は、弱まりません。そして、内耳は、比較的、高い周波数の音に障害性が出やすい部分です。このことから、同じボリュームで、音楽を聞いていても、部屋のステレオと、ヘッドフォンとでは、ヘッドフォンのほうが、高音域の周波数帯が強く含まれることになります。

 

 

ヘッドフォンで長い間、音を聞いていると、耳が疲れると感じる方も多いのは、この高音域が強く感じることが関係していると思います。音楽であっても、テレビであっても、ビデオであっても、それは、同じように感じますよね。各声部の音が、より鮮明に聞こえすぎて、耳が疲れるということなのだと思います。

 

 

また、ヘッドフォン難聴の原因として考えられる、ひとつとして、プレイヤーに付帯している、オープンエア型のヘッドフォンがあげられます。これを屋外で聞くと、騒音下で聞いてしまうので、どうしても音量が大きくなる傾向にあります。オープンエア型のヘッドフォンの正しい使い方、みなさんはご存知ですか?