難聴の症状・対策・治療法

おたふく風邪と難聴その1

 

みなさんは、おたふく風邪をやったことはありますか。おたくふく風邪と言えば、はしかや水疱瘡と同じく、子供のころ、多くの方が当たり前のようにかかっていた病気ですよね。ですが、このおたふく風邪によって、難聴になってしまうケースがあるそうです。

 

 

この難聴は、ムンプス難聴と呼ばれることもあります。ムンプス難聴は、おたふく風邪が原因となって引き起こされる、重い難治性の難聴です。おたふく風邪で、まれに難聴になることをご存知の方も多いと思いますが、その難聴が重い症状であることや、治らないと言うことは、意外とご存知の方も少ないと思います。

 

 

実は、統計によりますと、おたふく風邪にかかった人の中で、1000人に1人が難聴を発症してしまっていることがわかりました。1000人に1人と言う数字は、比較的、高い数字ですので、他人事ではありませんよね。毎年、日本では700人から数千人が、おたふく風邪が直接の原因となって、難聴になっていますから、その発症人数の多さに驚きます。

 

 

おたふく風邪が重症だから、その結果、難聴になるというわけではなく、軽度のおたふく風邪でも難聴になることがあります。もともと、おたふく風邪というものは、みなさんもご存知のように、30パーセントの方は、不顕性感染です。これらの方は、おたくふく風邪にかかっていても、症状が出ない状態の方です。
そして、怖いことに、この不顕性感染の状態であっても、難聴が発症するというのです。