難聴の症状・対策・治療法

おたくふく風邪と難聴その3

 

WHOの統計によりますと、おたふく風邪ワクチンなどを含んだ「MMRワクチン」の定期接種をしてない国は、先進国の27カ国のうち、日本だけだそうです。世界的に言うと、MMRワクチンの2回定期接種によって、おたふく風邪や、おたくふく風邪難聴の発症はほとんど見られないと言います。

 

 

ワクチン接種は副作用などが、心配というお母さんもいらっしゃいますが、おたふく風邪が軽い病気でないことを認識しておかなければなりませんよね。難聴というかなり重い合併症があることも、広く知られていないことです。そして、合併症の予防にワクチンが有効であることを日本人の私たちは、もっと認識しておかなければなりません。

 

 

と言うことで、おたふく風邪によって、不運にも難聴になってしまう子供が、ゼロになるように、ワクチンの接種をお勧めします。1才で接種する、麻疹風疹のワクチンのあと、4週あけて、すぐにおたふく風邪ワクチンを接種しましょう。1才以上のお子さんで、まだ受けていない方は、早めに接種することをお勧めします。

 

 

ひとつの耳が難聴になってしまっても、片耳が正常であれば、普段の生活や、社会生活に支障はないと思われます。ですが、もし、お子さんが将来、音楽の道に進みたいと言い出したら、その場合は、片耳の難聴は、致命的となるでしょう。音楽好きな子供に成長したとしても、最初から、将来の夢が閉ざされてしまうことはかわいそうですからね。そのようなことがないように、親として出来る予防方法は、唯一、ワクチンを接種させることでしょう。